2013年06月02日

第16回:株をいつ買うか?

あなたに合った買いたい銘柄リストは作成できました。

では株をいつ買ったら良いか?について説明していきたいと思います。

まず、買い時について説明する前に、『成長経済』と『成熟経済』について理解しないといけないと思っています。

どこの国の経済も『成長経済』を経て『成熟経済』に移行します。

成長経済というのは、日本で言うと高度経済成長時代に当たります。

世界大戦で敗戦し、焼け野原となった日本は、当然、インフラ(道路、水道、電話、港、空港など)やもの(衣食住、洗濯機、テレビ、エアコン、車など)が不足しています。

そのため、それらを企業が作り、供給すれば必ず売れました。

売れたお金は企業に入り、工場などに設備投資することで、更に大量生産でき、供給量を増やすことができました。
そして、
海外への輸出も巻き込みながら、インフラやものが不足している間は、うまく経済が回り日本はもの凄い勢いで成長していきました。

しかし、
日本の人口が有限なように、いつか需要(買いたい人)が供給(売りたい人)を上回ります。

そして、作っても売れない「もの」や設備投資し過ぎた「工場」が今度は負債となり、成熟経済移行期(日本ではバブル崩壊)に入ります。

やがて成熟経済移行期から、生活必需品の買い替え需要と目新しい贅沢品しか売れない成熟経済に移行します。

図で表すと下記のようになります。

成長経済と成熟経済.png


成熟経済なると新たな産業が発達しない限り、昔の高度経済成長時代のように一辺倒で右肩上がりで成長することはなく、不景気と好景気を繰り返しながら、緩やかに経済が成長していきます。

そして図1の赤枠で囲った図2のような成熟経済の不景気とは、単に経済の収縮で成熟経済では定期的(約6年周期)に起こるものです。
成熟経済拡大図.png


また、グラフから成熟経済では買いのチャンスが定期的に訪れることもわかります。

長期投資家はこの不景気と好景気の経済状態のリズムを掴み不景気のタイミングを逃さず、株を買うことが一番重要なポイントになります。

株の買い時、売り時.png

不景気のときには、ほとんどの企業の株は下がります。
反対に好景気の時は、赤字でもない限りほとんどの企業の株は上がります。

好景気のときに、その企業の株価が割安か割高かを判断するには、損益計算書や貸借対照表などを分析する力がかなり必要です。
しかし、
不景気のときは、全体的に株が下がっているのでそんな分析などしなくても、この法則を信じて不景気の時に割安になっているあなたが選んだ「買いたい銘柄リスト」の株を分散して買うだけであとは、株が上がる好景気が来るのを待つだけです。

逆に言うと、好景気の時に、絶対に買わないことが重要になります。

投資はよく我慢だと言いますが、自分が見る限り、悲しいかな、大半の人はこの定期的な経済周期を無視して、運よく不景気の時に買って好景気の時に売って儲けても、次の不景気まで我慢できずに、
更に上がると思って好景気の時に高値掴みしてしまい、不景気が来ると今まで儲けた分を全て損してしまうパターンでやられています。

では、景気が良い景気が悪いなんて、経済の専門家でもないのにわかるのか?
どうやって判断すればいいの?という疑問が浮かぶと思います。

結論から申し上げますと、あなたが経済についての詳しい知識が無く、新聞や経済誌を読まずとも、
TVや友達、知人、会社の同僚の様子を観察すれば、簡単に分かります。

例えば、
景気が悪い時とは
・若者の就職氷河期関係の特集がTVでやる。
・大手企業のボーナスや昇給がないなどのニュースがTVでやる。
・周囲の人たちが不景気だ!!不景気だ!!という
・中小零細企業の苦しい状況をTVでやる

逆に、
景気が良い時とは
・大手企業の決算で過去最高益などのニュースがTVでちらほら聞くようになる。
・日経平均などの株価指標が過去最高値を更新などのニュースをよく聞く。
・○○景気超えや△△△バブルなどの言葉がTVの中で聞くようになった。
・株やFXで儲けて会社を辞めた人が周りにいる。
・主婦の人たちが株をやり初めたと巷で聞くようになった。

下記の動画を見て頂けると更に好景気・不景気の違いがわかると思います。
【歴史から学ぶ世界恐慌前(好景気)と後(不景気)の様子】


このようなことは別に株や経済の専門知識がなくてもわかると思います。
つまり、投資で一番大事なのは、数値よりも
「明らかに太っている人をみて、体重計にのらなくても見ればわかる!!」
という感覚がとても大事になります。

つまり、数値の追い過ぎや分析麻痺にならず、それを感じることができるようになったとき、あなたが長期投資家として、買うべき時と売るべき時がかわかった時になります。


【補足】
長期投資の考え方についてもっと知りたい、もっとスキルを身に付けたいと思っている人のために、「長期投資家やぶっち」の株式投資入門(完全版)をメルマガ配信しています。
興味がある方は、是非、登録してみてください。

「長期投資家やぶっち」の株式投資入門(完全版)
 http://mail.os7.biz/m/uqRf

posted by 長期投資家やぶっち at 09:41| Comment(2) | 第05章:株の売買 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 世界恐慌の映像は、肝に銘じておきます。
ありがとうございます。
Posted by k.k at 2014年03月23日 21:44
k.kさんへ

コメントありがとうございます。

歴史的にみるとバブルがはじける時は、だいたい不動産が高騰します。
リーマンショックの時も、不動産は高騰(サブプライムローン)していました。
なので自分は不動産が高騰しているときは、特に注意し株を買うのは控えるようにしています。
Posted by やぶっち at 2014年03月29日 09:25
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: